【介護用】靴、リハビリシューズの選び方 オススメ

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今回はリハビリシューズの選び方と、オススメを紹介します。リハビリシューズや介護シューズは沢山の種類が販売されていて、どれを購入したら良いのかわからない方はいませんか?

看護師だった私が用途や身体状況に合わせて選ぶポイントを説明していくので参考にしてみて下さい。

最初にリハビリシューズ介護シューズの違いを知らない方もいらっしゃると思うので説明します。

リハビリシューズとは:リハビリテーションをするときに履きやすい靴。

介護シューズとは:履きやすく脱ぎやすい、歩きやすい靴。

目次

1.身体状況に合わせて選ぶ

リハビリシューズや介護シューズを必要としている方は様々な身体状況やご病気などを抱えていらっしゃると思います。使用される方の身体状況に合った靴を選びましょう。イメージしやすいように4つの例をあげて紹介していきます。

4つの例

装具を使用する方は開口部が広くしっかり固定されたものを

むくみや腫れがある方はマジックテープで着脱を楽にできるものを

足先の循環障害がある方はつま先を保護したものを

足先の痛みがある方はやわらかい素材のものを

・装具を着用する人は開口部が広く固定がしっかりしたものを

脳梗塞などの後遺症で装具を使用している方は、外を移動する時にもそれらを装着した状態で移動することになります。
装具は厚みがあるため、開口部の広いものを選ぶのをオススメします。また装具を履いた状態だと靴が脱げやすくなるため、固定ベルトなどが付いている物を選んでください。

むくみや腫れがある方はマジックテープで着脱を楽に

足のむくみや腫れがある方は、日によってむくみの状態や左右の足のサイズが違うことがあります。足幅のサイズを簡単に調整ができ、足を入れる部分が広いものを選ぶと良いでしょう。足を留める部位の材質は、チャックやボタンよりもマジックテープで固定できるものがオススメです。また常に片方の足だけがむくみが強いという方向けに、片足ずつ購入できる物もありますのでむくみや腫れがある側の足の靴は大きめのサイズぶこともできます。

足先の循環障害がある方はつま先を保護したもの

糖尿病や脳梗塞などで足先の感覚に障害がある方は感覚がわかりにくい為、足を強く打撲していても気づいていなかったってこともよくあります。
このような状況を予防する為に、循環障害のある方はスリッパのように足先が出ていない、足先がしっかりと覆われたものを選ぶようにましょう。

足先の痛みがある方はやわらかい素材のものを

外反母趾などで足先の痛みがある人は、その部分に靴が当たると痛みが出て歩けなかったり、皮膚トラブルの原因となります。足先の素材がやわらかい素材を選ぶことをオススメします。リウマチ症状で足の変形が強い方向けに、つま先が開いたタイプの物もあります。

2.使い方に合わせて選ぶ

リハビリシューズ、介護シューズは大きく分けて屋内用屋外用に分かれています。

屋内用は快適性を重視

屋内用は室内で使用するため、安全性や快適性を重視した靴になっています。室内用シューズを選ぶ際に最も重要なポイントは快適性です。病院や施設の中では、裸足や靴下では安全面・衛生面に問題があることから靴を履いて移動することになります。そのような状況で使用する為、履き心地着脱のしやすさ通気性に注目して選んでみて下さい。履き心地がよく伸縮性があって着脱もしやすい、足が蒸れない通気性の良さなどを考ると、素材はポリエステルや綿などのやわらかいをオススメです。しかし、快適性だけを優先し靴を選んでしまうと、歩行練習などには適していません。入院やデイサービスの利用など室内で歩く機会が多かったりリハビリを行う方は、履き心地の良さにプラスα歩行しやすい形状のものを選びましょう。

屋外用は素材と靴底の厚さ

屋外用の靴は地面をしっかりと踏めるように、頑丈な作りになっています。屋外用の靴は安全面機能面を中心に慎重に選びましょう。屋外用の靴の特徴は素材靴底の形状です。屋外での使用では路面の凹凸や小石などの障害物がありますので、屋内用よりも丈夫な合皮などの素材を選ぶことが重要です。また靴底が適度にあり、つまずきを予防するためにつま先の部分が少し上がっているものを選びます。またつま先部分が適度に曲がる柔軟性を持っているかもチェックしましょう。しかし、靴底の部位が厚すぎると逆に危険性が増す可能性もあります。足が上がらない方はつまずいてしまう可能性があります。この2点を踏まえたうえで選択するようにしていきましょう。

3.幅、高さサイズが合う靴を選ぶ

良い靴を選ぶ中で最も重要な点は、適切なサイズの靴を履くことです。靴を選ぶ時、つま先部分の感覚だけで判断する人が多いのですが、実は靴のサイズを選ぶ基準は足長・足幅・甲の高さの3種類があります。足長は「かかとからつま先の一番長いポイントの長さ+1~1.5㎝」が適正と言われています。これは一般的な靴のサイズとしてしっかりと意識されている人が多いのでご存知の方もいたと思います。介護シューズでは足幅がポイントです。履いてみてきつすぎるのは論外ですが、余裕がありすぎるのもよくありません。違和感なくフィットするサイズ感のものを選びましょう。甲の高さですが、今では甲高の方用に販売されている介護シューズも沢山あります。甲高用と記載されているものが多いですので、この記載がある商品を選ぶようにしましょう。

4.開口部分が開く靴を選ぶ

靴を脱ぎ履きする作業は、足を曲げたりしなければいけないため高齢者や身体に障がいのある人にとって難しい動作となります。当然立ったまま履くとなると片足でバランスをとる時間が長くなることから転倒の危険性が高くなります。そして屋内・屋外にかかわらず、靴を脱ぎ履きする場面は多いです。脱ぎ履きが面倒になると外出やリハビリをすること自体が億劫になり、更に身体能力の低下を招く原因にもなりかねません。着脱のしやすさは、開口部と固定部分で判断することができます。開口部自体が大きいこと、そして固定部分が大きく開くことが重要です。

これらの選択を間違えると転倒の危険や、かえって足への負担、悪影響を及ぼしてしまうことも考えられますので、まずは今から買おうと考えている靴がどのようなシーンで使われるものなのかを確認してみましょう。

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