2024年からNISA制度は内容が刷新され新しい制度に変わります。
この機会にNISAを始めてみたいけど、よく分からない、一歩を踏み出せない、初心者でもわかるよう説明していきます。
【NISA制度とは?】
NISA制度とは少額投資非課税制度のことです。
少額から投資が可能、そして投資から得られる利益が非課税となる制度です。
非課税とは税金がかからないという意味ことです。例えば株式投資の配当金が10万円だった場合、NISA以外の口座では20%の20,000円が税金として差し引かれますが、NISA口座を利用しての投資だと税金がかからないため、10万円全額が手元に残ります。
このように、NISAは非課税投資の口座で、18歳以上の人が1人1口座持つことができます。
【投資の基本知識】
投資をこれから始めたい、投資に興味を持っているという人は、まずは投資の基本について抑えておきましょう。
投資は預貯金より高いリターン(収益)を望めますが、預貯金のような元本保証はなく、運用成績によっては元本割れ(損)することもあります。まずこの点を理解しておく必要があります。
投資を始める前に知っておきたい投資の仕組みやリスクについてお伝えします。
【投資の3つのリスク】
投資には大なり小なりリスクがあります。NISA口座での資産運用も投資ですのでリスクがあります。考えられるリスクを3つご紹介します。
1.株価変動リスク
株式の価格が変動(上下)する可能性。株価の変動は経済動向や株式を発行している企業の業績など様々な要因によって起こります。
株式投資はある程度の知識や経験がある人に向いている投資です。
2.流動性リスク
保有資産を換金したいと思っても、売買が極端に少ないと売りたいときに売れない、希望価格で売れないというリスクがあります。
3.為替変動リスク
外貨建ての金融商品に投資をしている場合、為替相場の変動により商品の価値が変動するリスクがあります。
【新NISAのポイント】
1.成長投資枠とつみたて投資枠が両方利用できる
新NISAでは株式、投資信託などの売買する成長投資枠と、毎月定額を積立てするつみたて投資枠が併用できるようになります。
近い将来使うための資産形成には成長投資枠を、長いスパンで準備する老後資金などには積立投資枠をと使い分けることが可能となり、資産形成の幅が広がります。
2.非課税投資枠の拡大
成長投資枠で投資可能な額は現状の2倍の年間240万円へ拡大され、つみたて投資枠は現状の3倍の120万円まで非課税投資が可能となります。
両枠を併用することで年間360万円まで非課税投資ができます。
また、非課税投資の累計額は買付けベースで1,800万円が上限です。なお、このうち上場株式などの投資に利用する成長投資枠は1,200万円が上限です。
3.非課税で一生涯投資が可能
制度自体が恒久化される新NISAでは、非課税運用期間が無期限になります。
現行制度は、非課税運用期間が5年や20年と限定的であるため、長期的な資産運用が難しいと敬遠されることもありました。
そのような課題が払拭され新NISAでは一生涯非課税で資産運用ができることになります。安定的な資産形成が望めます。
4.非課税枠が使い回しできる(投資枠の再利用可)
たとえば、360万円を毎年投資したとすると、5年で限度額の1,800万円に達してしまいます。
現行制度では、投資額が600万円、800万円という限度額に達すると、たとえ資産を売却してもそれ以上の非課税運用はできません。
しかし、新NISAでは、投資資産を売却すると翌年には非課税枠が復活して再投資ができるような仕組みに変わります。
投資→売却→再投資を繰り返すことで永遠に非課税運用が可能となります。